白いだるまや無地のだるまは、デザインを決めて薄く下描きし、広い面から色を塗り、乾いてから顔や文字を描くと、初めてでも仕上げやすくなります。目入れは本体の絵付けが完全に乾き、願いを決めたあとに行います。
一度で厚く塗らず、薄い色を重ねることが失敗を防ぐいちばんのコツです。
だるま絵付けの手順
| 手順 | やること | 失敗しにくいコツ |
|---|---|---|
| 1 | 白いだるまを確認する | 表面のほこりや汚れを乾いた布で払う |
| 2 | デザインを決める | 主役の色、模様、文字を一つずつ選ぶ |
| 3 | 薄く下描きする | 顔の中心と色の境目だけを決める |
| 4 | 広い面を塗る | 絵具を薄く重ね、層ごとに乾かす |
| 5 | 顔、模様、文字を描く | 細い筆やペイントマーカーで仕上げる |
| 6 | 完全に乾かす | 厚く塗った部分まで乾いてから触る |
| 7 | 目入れをする | 願いを一つ決めてから片目を入れる |
ここで扱うのは、すでに形になっている白いだるまへの絵付けです。紙の生地づくりから顔描きまで、職人の製造工程を知りたい方はだるまができるまでの作り方をご覧ください。
目次
白いだるま・無地だるまの絵付けに必要な道具
自宅でだるまを絵付けするために、特別な道具をたくさんそろえる必要はありません。まずは次のものがあれば十分です。
- 白いだるま、または無地の絵付け用だるま
- アクリル絵具
- 広い面を塗る筆
- 細部用の細い筆
- 水入れ
- パレット、または使い捨ての皿
- 布、またはキッチンペーパー
- 薄く下描きするための鉛筆
- 新聞紙やテーブルカバー
細い線や文字を入れたい場合は、ペイントマーカーがあると作業しやすくなります。最後に保護剤を使う場合は、絵具とだるまの表面に合うものを選び、絵具が完全に乾いてから薄く使います。
道具を一つずつ探すのが大変な場合は、白いだるま、絵具、筆がまとまっただるまギフト体験を使うと、準備の手間を減らせます。
だるま絵付けのデザインを決める
塗り始める前に、主役の色、模様、文字の三つを決めます。小さな面に多くの要素を詰め込むより、それぞれ一つずつ選ぶ方が正面から見た印象がまとまります。
| デザインの方向 | 色と模様の考え方 | 合わせやすい文字 |
|---|---|---|
| 伝統的な印象 | 赤を中心に、黒と金で顔や文字を締める | 福、勝、願 |
| シンプル | 白地を残し、一色の線や小さな模様に絞る | 一文字、日付 |
| 願いに合わせる | 願いを表す色を一色選び、正面に文字を置く | 合格、健康、挑戦 |
| 季節を表す | 花、葉、雪など一つのモチーフを繰り返す | 季節の言葉 |
| 贈り物にする | 相手が好きな色を使い、背面に短い言葉を添える | 名前、節目の日付 |
最初に正面、側面、背面を小さな紙へ描いておくと、丸い本体へ移すときに迷いません。顔を主役にする場合は、眉、ひげ、口の位置を先に決めます。文字を主役にする場合は、正面から読める幅を確保してから周囲の模様を足します。
色には複数の解釈があります。意味だけで決めつけず、願いと自分が長く見たい色の両方から選んでください。比較したい場合はだるまの色の意味一覧が参考になります。
絵付け前の準備
絵具を出す前に、完成しただるまをどんな印象にしたいかを決めます。
最初に考えるとよいのは、次の三つです。
- 全体のテーマ
- メインにする色
- 顔、文字、模様を入れる位置
小さなだるまに多くの要素を入れすぎると、仕上がりがまとまりにくくなります。最初は、テーマと中心にする色を一つずつ決めるくらいで十分です。
文字を入れるデザインにする場合は、細部を描く前に言葉を決めておきます。例はだるまに書く言葉にまとめています。
作業スペースを整える
机には新聞紙やテーブルカバーを敷き、水入れ、布、パレットを手の届く位置に置きます。だるまは丸みがあるため、作業中に転がらないように安定させておくと安心です。
絵付けが終わったあとに乾かす場所も、先に決めておきます。途中で置き場所を探すと、濡れた面に触れたり、ほこりが付きやすくなったりします。
下描きで配置を決める
顔の位置、文字、模様を入れる場合は、鉛筆で薄く下描きしておくと失敗しにくくなります。
丸い面は、正面から見たときと横から見たときでバランスが変わります。細かく描き込む必要はありませんが、顔の中心、大きな色の境目、文字の場所だけでも軽く決めておくと塗りやすくなります。
だるま絵付けのやり方と塗る順番
だるまの絵付けは、顔や細い模様から始めるより、大きな面から進める方が安定します。
基本の順番は、次の通りです。
- 大きな面を薄く塗る
- 乾いてから色を重ねる
- 顔や文字などの細部を最後に入れる
- 完全に乾かす
- 目入れへ進む
まず大きな面から薄く塗る
最初に塗るのは、胴体や背景などの広い面です。大きな面を先に整えると、全体の印象が決まり、あとから顔や輪郭を入れやすくなります。
一度で厚く塗ろうとせず、薄い層を重ねるのが基本です。厚く塗ると乾くまで時間がかかり、触ったときに跡が残ったり、細部を描くときににじんだりしやすくなります。
乾いてから色を重ねる
色を重ねたい場合は、下の層が乾いてから進めます。乾く前に重ねると、色が混ざったり、表面がこすれたりすることがあります。
紙を使っただるまの表面は水分を吸いやすいことがあるため、絵具を水で薄めすぎないようにします。色を薄くしたいときも、水を増やしすぎるより、薄く塗って何度か重ねる方が仕上がりが安定します。
顔と細部は最後に入れる
大きな面が乾いたら、顔、眉、ひげ、輪郭、文字、模様などの細部に進みます。
顔は一番目立つ部分なので、急いで一気に描くより、短い線を重ねるように描く方が安定します。濃くしたい部分がある場合は、一度乾かしてから重ねると、にじみやこすれを防ぎやすくなります。
細い筆が難しい場合は、ペイントマーカーを使うと輪郭や文字を入れやすくなります。ただし、下の絵具が乾いていない状態で使うと、表面をこすってしまうことがあるため注意してください。
乾かし方と仕上げのコツ
絵付けが終わったら、すぐに触ったり飾ったりせず、しっかり乾かします。
表面が乾いて見えても、厚く塗った部分や重ね塗りした部分は、内側がまだ乾いていないことがあります。特に湿度が高い日や、絵具を多めに使った場合は、余裕を持って乾かした方が安心です。
仕上げに保護剤を使う場合も、絵具が完全に乾いてからにします。厚く一度に塗るとムラや白っぽさが出ることがあるため、使う場合は薄く、清潔で風通しのよい場所で進めます。
自宅で絵付けするときの失敗しやすいポイント
自宅でだるまを絵付けするときに多い失敗は、順番を急ぎすぎることです。
- 顔から描き始めて、あとで大きな面を塗りにくくなる
- 水で薄めすぎて、表面に色がにじむ
- 一度に厚く塗って、乾く前に触ってしまう
- 下の層が乾く前に細部を描いて、線がにじむ
- 本体が乾く前に目入れをしてしまう
迷ったときは、基本の順番に戻りましょう。下描きで配置を決める、大きな面を塗る、乾かす、細部を描く、完全に乾かす、最後に目入れへ進む。この流れを守るだけでも、仕上がりは安定します。
絵付け後の目入れはいつするか
目入れは、だるま本体の絵付けが終わり、表面が完全に乾いてから行います。
先に目を入れてから本体を塗ると、作業中に目の部分が汚れたり、願掛けを始めるタイミングがわかりにくくなったりします。自宅で絵付けする場合は、まず本体を完成させて乾かし、その後で願いや目標を決めて最初の目を入れる流れが自然です。
目をどちらから入れるか迷う場合は、だるまの目はどっちから入れる?で左右の考え方を整理しています。
よくある質問
白いだるまにはどんな絵具が使いやすいですか?
初心者にはアクリル絵具が扱いやすいです。紙を使った表面にも塗りやすく、薄く重ねることで色を整えやすくなります。細かい線にはペイントマーカーも便利です。
無地だるまでも同じやり方で絵付けできますか?
はい。白いだるまや無地だるまは、基本的に同じ流れで絵付けできます。表面の素材や仕上げによって絵具ののり方が変わるため、初めて使うだるまの場合は、目立たない部分へ薄く塗って試してから進めると安心です。
下描きはした方がいいですか?
顔の位置、文字、模様を入れる場合は、薄く下描きしておくと安心です。丸い面は正面だけでなく横から見た印象も変わるため、軽い目印があるとバランスを取りやすくなります。
だるまはどこから塗ると失敗しにくいですか?
胴体や背景などの大きな面から塗ると失敗しにくくなります。顔、輪郭、文字などの細部は、大きな面が乾いてから最後に入れます。
色を重ねる前にどれくらい乾かせばいいですか?
絵具の種類、塗った厚さ、湿度によって変わります。少なくとも表面がしっかり乾いてから重ね、厚く塗った部分がある場合は余裕を持って待つ方が安心です。
目入れは絵付けの前と後のどちらですか?
絵付けの後です。本体と顔を仕上げ、完全に乾かしてから、願いや目標を決めて最初の目を入れます。
完成品のだるまを塗り直すより、白いだるまを選ぶべきですか?
きれいに絵付けしたいなら、白いだるまや無地の絵付け用だるまから始める方が簡単です。すでに塗装されているだるまは、表面の仕上げによって新しい絵具がのりにくい場合があります。
絵付けのあとに進むこと
絵付けが終わったら、目入れの順番を確認してから願掛けに進みます。左右の考え方はだるまの目はどっちから入れる?で説明しています。
願掛けで書く言葉を先に決めたい場合は、だるまの願い事例を見て、色や文字を一つの目標に合わせてから仕上げるとまとまりやすくなります。
色の意味を見てからデザインを決めたい場合は、だるまの色の意味一覧も参考になります。自宅での体験としてだるま絵付けをどう楽しむか知りたい場合は、自宅でだるまを絵付けする体験とは?で、体験としての意味や選び方を整理しています。






